遺書と恋文

頭痛腹痛毘沙門天

文芸

タルト・タタンと炭酸水

「よい歌ができるときは、基となったメモをしたときに、少しこころが動いていたような気がしたのである」 フォロワーのYOSHIさん(@1927Nimomo )から贈られた竹内亮「タルト・タタンと炭酸水」 五七五七七の定型を崩さないで、日々の生活を写実的に詠んだ一冊…

木曜日

フォロワー(@deotikan)から贈られた盛田志保子「木曜日」を読んだ。彼女の歌集を手にしたのは初めてだ。 傷口を瘡でふさがれ体内を行き場のない詩が循環している やさしさもかなしさもどれもある種の痛み。痛みを感じて、そのとき生まれた詩が、言葉が、笑顔…

つむじ風、ここにあります

人は人を愛すことをやめられない。そんな歌集だった。 木下龍也著「つむじ風、ここにあります」 フォロワー(@GORO56_56_ p)がリストから贈って下さった歌集だ。いつまでも購入を後回しにしていたが、自分で買わなかったことを悔やむ。早く出会うべき作品群だ…

かなしき玩具譚

「真夜中の部屋で嫉妬と怒りと悲しみに胸がどろどろになっていても、あなたの目の前に立つときは砂糖細工でデコレーションされたケーキだと思われていたかった」 野口あや子の三作目「かなしき玩具譚」はTwitterのフォロワー(@bdooooo02)にアマゾンのリスト…

立ち上がる

両親から創作活動を否定され続けている。 始まりは高校生のころからだった。父親に詩歌で受賞したときの賞状や盾を見せれば「そんなことするもんじゃない」。最近だと母にちまちまとブログを書いていると話をすれば「変なことはやめなさい」。書道やピアノに…