遺書と恋文

頭痛腹痛毘沙門天

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

えーえんとくちから

リストからの一冊。この歌集の著者である笹井宏之氏は26歳という若さで亡くなった。しかし没後も生前と変わらず評価され続けている。歌集「えーえんとくちから」もいまだ褪せないで繊細な感性を31字に与えた。 愛します 眼鏡 くつひも ネクターの桃味 死んだ…

解離性同一性障害

嘘つきと言わないでほしい。自分は自分であって自分じゃない自分を自分が認めるしかないから。 解離性同一性障害。聞いたことがある人もちらほらといるかもしれない。僕はそれを罹患していて、ときにはほかの病気などより厄介なものになり得て頭を抱える。 …

窒息

「傷付くって分かってるのにどうして短歌をやめないの?」 そう聞かれたとき、答えられなかった。今まで考えもしなかったことだったから。なのでブログという形で向き合ってみようと思い今回筆を執った。結論から言えば自分なりの答えは出せずじまいだった。…

弱音の墓

すくなくとも僕にとって弱音を吐ける居場所は家じゃない。 どういう意図でのことかは分からないけれど、両親は僕ら兄弟に自分の部屋を与えない。それが家庭の方針だ。それはとっくに成人した今でも根深く残っている。まあ自室なり子供部屋なり、個別に部屋を…