遺書と恋文

頭痛腹痛毘沙門天

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「もういいよ」を待っている

僕は文芸に生かされて、文芸に殺された。 5月。新卒として就職したばかりの僕はあたらしい環境で仕事を覚えるかたわら、量や頻度こそ減ったが、短歌を続けていた。短歌を詠む人間にとっての登竜門と言われる、とある雑誌の新人賞に応募するためだった。30首…