遺書と恋文

頭痛腹痛毘沙門天

文学

ほんとうのさいわいは

死について書くのは難しすぎる。永遠のテーマのひとつだから。どれだけ科学が発展しようとも「死」についてはいつまでも「死」のままだ。それでも書こうと思ったのは、宗教や哲学に明るくない今の僕が持っている「死」について書いておきたいからだ。 いつま…

タルト・タタンと炭酸水

「よい歌ができるときは、基となったメモをしたときに、少しこころが動いていたような気がしたのである」 フォロワーのYOSHIさん(@1927Nimomo )から贈られた竹内亮「タルト・タタンと炭酸水」 五七五七七の定型を崩さないで、日々の生活を写実的に詠んだ一冊…

木曜日

フォロワー(@deotikan)から贈られた盛田志保子「木曜日」を読んだ。彼女の歌集を手にしたのは初めてだ。 傷口を瘡でふさがれ体内を行き場のない詩が循環している やさしさもかなしさもどれもある種の痛み。痛みを感じて、そのとき生まれた詩が、言葉が、笑顔…

つむじ風、ここにあります

人は人を愛すことをやめられない。そんな歌集だった。 木下龍也著「つむじ風、ここにあります」 フォロワー(@GORO56_56_ p)がリストから贈って下さった歌集だ。いつまでも購入を後回しにしていたが、自分で買わなかったことを悔やむ。早く出会うべき作品群だ…

かなしき玩具譚

「真夜中の部屋で嫉妬と怒りと悲しみに胸がどろどろになっていても、あなたの目の前に立つときは砂糖細工でデコレーションされたケーキだと思われていたかった」 野口あや子の三作目「かなしき玩具譚」はTwitterのフォロワー(@bdooooo02)にアマゾンのリスト…