遺書と恋文

頭痛腹痛毘沙門天

アルバイトを始めた話と疼痛 - 1

コンビニでアルバイトを始めた。

本来なら失業手当のためにハローワークに通う日々を送るべきだったが、4ヶ月も休職して無収入だった僕は一刻も早くお金が必要で、前の職場で辞表が受理されたことを確認したその足でコンビニに向かった。以前からスタッフを募集していたのを知っていた。店の目の前で電話をし、面接を取り付けると、やはりその足で履歴書を買いに行った。

翌日の面接はスムーズだった。よほど人が足りていなかったのだろう。採用前提で話が進んだ。さらにその翌日から早速シフトに入ることになり、バイトを始めてからほぼ1ヶ月経ったいまだいたいの業務はできるようになった。

最近のコンビニは扱う仕事内容が多い。商品を売るだけでなく公共料金の支払いや宅配物のあずかり、チケットの販売もそれにあたって操作がわからない客には説明する。コピー機までだ。陳列された商品だけでなくメーカーによるコーヒーなどのドリンクの販売、そうなれば機械の洗浄が必要。定期的に来るJTからは棚に並べられないほどたくさんの種類のタバコが届くため銘柄を覚えるにもひと苦労する(できれば番号で伝えてほしい)。ほかにもまだまだある。

なかでも電子マネーが複雑で、大学生の時分にコンビニでアルバイトをしていたときはせいぜいクレジットカードと交通系ICでの支払いだった。今ではたくさんの種類の電子マネーがある。バーコードで読み取るものに客にカードをかざしてもらうものに…だいたいを覚えるにも画面のどこにどの電子マネーがあるかを覚えるにも時間がかかった。今ではなんとなくできているので良しとしよう。まあそれだけできたってまだまだ覚えることはたくさんあるのだけれど…

人間関係も良好だと思っている。

ただ「この人にどう思われてるのだろう」「嫌われていないだろうか疎ましがられていないだろうか」とそわそわしてしまう自分に辟易とする。良好だと言いながらも。

表立って指摘されていないだけで本当は態度が悪い、作業が手間どって厄介、言葉遣いができていない。努力はしているものの、そう思われているかもと思うとどきどきして、バイト中は安定剤をODしないとやっていられない。そしてまたさらにうんざりする。いつかそんな僕がいなくなってくれればいいな、と強く思いながらバイトを続けている。

 

以下、アルバイトに関わってくるもうひとつのタイトルである疼痛について書く。